渋谷駅周辺


スクランブル交差点が目の前にある渋谷駅です!


でも、どこからどこまでが渋谷駅なのか。渋谷駅の再開発事業が完成する2027年まで、JR渋谷駅の通路は変わり続けるでしょう。不便との声が多いのですが、 その日々の変化の様子を楽しむことはできないものでしょうか?

渋谷駅は、地下5階にある副都心線・東横線ホームから地上3階の地下鉄銀座線のホームまで、上下に8階層にわたるという、 おそらく世界でも珍しい駅といえます。
JR東日本山手線・埼京線・湘南新宿ライン、東京メトロ銀座線・半蔵門線・副都心線、東急東横線・田園都市線、京王井の頭線の路線がありますが、それぞれの改札口 がどこにあるのか、その全てを知る必要を感じる人は鉄道マニアといえるでしょうか。
ホームの数は地下5階部分に南北方向に2本(東横線・副都心線)、地下3階部分に東西方向に1本(田園都市線・半蔵門線)、 地上2階部分に5本(南北方向にJR線3本・東西方向に井の頭線2本)、地上3階部分に東西方向に1本(銀座線) と全部で9本。ホームの数や利用者数では東京駅や新宿駅、池袋駅に及ばないものの、ホームを囲む商業施設も駅とすれば、最大規模といってよいかも知れません。


もともと東急東横店の建物が渋谷駅の駅舎のようになっていたのですが、2000年に渋谷マークシティが開業して以来、東急文化会館の建て替えで渋谷ヒカリエが 2012年に開業し、東横線が2013年に地下に潜って副都心線とつながり、東横線のホーム跡に渋谷ストリームが2018年に開業、 2019年にはJR渋谷駅を囲むことになる渋谷スクランブルスクエアのⅠ期工事となる47階建の東棟が竣工して2020年1月に銀座線のホームが東急東横店の中から東口広場の上に移動しました。 ただ現在は、その中核となるJRの駅が工事中なので、工事が竣工する2027年度までは完成時の姿が見えにくいのですが、東口広場、東口と西口を線路を潜って繋ぐ導線、 西口広場の工事の状況を見ることができます。


電車が走っている線路の上に10階建ての渋谷スクランブルスクエア中央棟が建設され、東急東横店南棟跡と西口広場の一部に地上13階 の渋谷スクランブルスクエア西棟を建てるという現在進行中の工事がどのような手順で行われるかに注目です。


渋谷再開発情報サイト


渋谷駅の構造は1938年に地下鉄銀座線の渋谷駅の完成をもって決まりました。玉電、市電、東横線、井の頭線の終着駅が山手線や、 それぞれの路線に乗り換える駅になったのです。それらの駅をつなげていたのが、1934年に開業した東横百貨店の建物でした。

1945年に受けた空襲により渋谷の街が廃墟になってからも、駅の構造に変化なく、副都心として利用者が増え続けました。 1969年に道路上を走っていた玉電が廃止され、1977年に地下を走る田園都市線(当初は新玉川線)が開通しました。 田園都市線と直通運転をしている半蔵門線は1979年に青山一丁目まで開通し、終点の押上まで開通したのは2003年でした。 東横線も地下で地下鉄副都心線に乗り入れ、西武池袋線や東武東上線とつながるようにもなったのは2013年です。

JRの埼京線が渋谷駅新南口ホームで利用できるようになったのが1996年で、2002年には臨海副都心線とつながりました。 2001年には湘南新宿ラインの運行がはじまり、渋谷から大宮方面、小田原方面がつながりました。2019年からは相模鉄道の電車も来るようになっています。 埼京線のホームが山手線ホームと並んだのは2020年のことです。

こうして1938年に一旦できあがった渋谷駅の鉄道網がその後75年のあいだに、廃線になったり地下にもぐったりしてきたわけですが、 2020年に銀座線のホームが東急東横店の中から明治通りの上に移り、鉄道網は落ち着いたところでしょう。これからは山手線の外回り・内回りホームが2027年までに一つのホームになる他は、 線路とホーム、そして鉄道路線も変わることはなさそうです。


渋谷駅にある商業施設を持つビルは渋谷スクランブルスクエアが中心となります。2019年 に地上47階の東棟が開業し、屋上にある渋谷スカイは視界の広い展望施設として 観光名所になっていますが、更に中央棟・西棟と一体となった大規模な商業施設の誕生が楽しみです。

西口バスターミナル前の渋谷フクラスの主要部分を占める東急プラザ渋谷は、 渋谷マークシティと仮設の跨道橋で結ばれています。更に、2023年に竣工予定の桜が丘地区の地上39階の高層ビル とも246上の跨道橋でつながり、そこから線路を渡って渋谷ストリームと行き来できるようになります。


JR渋谷駅の東口正面には11階にミュージカル劇場シアターオーブもある渋谷ヒカリエ が渋谷スクランブルスクエアとつながり、 2027年には4階のヒカリエデッキから銀座線ホームの屋上を通ってJRの線路の上を越えて渋谷マークシティ4階と結ばれます。宮益坂上から道玄坂上まで、渋谷の谷 に下りることなく、歩けるようになるのですが、それまでは東口も西口もバス乗り場も工事中で、歩きにくいところとばかりと思われるのはやむを得ないでしょう。



東口駅前広場から原宿方面への線路沿いには、昭和の時代そのままののんべい横丁があり、そのすぐ先には、 2020年8月から渋谷横丁 が営業を開始しました。MIYASHITA PARKの1階になり、原宿側の先端が18階あるsequence|MIYASHITA PARK になります。


井の頭線の駅は渋谷マークシティ・イースト棟の2階にあります。そこから地下に入ってトンネルの出口にある 神泉駅に向かうのです。渋谷マークシティには井の頭線だけではなく、地下鉄銀座線の車庫もあり、 道玄坂上から坂下までの斜面は東急玉川線の線路跡で、そこに駅と車庫の機能を残したまま、渋谷マークシティ建設の工事が されました。

渋谷中央街と道玄坂を結ぶ道路の上には、井の頭線の駅と銀座線の線路があります。 渋谷マークシティ・イーストとウエストをつなぐ連絡通路が4階部分にあり、5階部分の屋上には空港や西日本に向かう長距離バスの乗り場があります。 1階と地階には東急フードショー が入り、ハチ公広場下から「しぶちか」となって道玄坂の「109」と「ヒカリエ」を地下でつなぐ「渋谷ちかみち」 を歩きます。東口地下広場にも出ます。東急東横線の渋谷駅は安藤忠雄のデザインによる「地宙船」と呼ばれる駅舎が地下に造られているので見逃せません。 マークシティーから東口のヒカリエ、渋谷ストリームまでは地下でつながっていますが、しばらくは、迷路として楽しむことになるかも知れません。


井の頭線の改札口とJRの改札口を結ぶ連絡通路には岡本太郎作の巨大壁画があり、その反対側の窓からはスクランブル交差点の様子を間近に見ることができます。 銀座線旧渋谷駅の乗車改札や山手線外回りの玉川改札は解体され、4階レベルで東西がつながります。


スクランブル交差点に面した広場に、渋谷のシンボルのようなのがハチ公像がありますが、人が多いせいか、あまり目立たなくなったようです。 西口には、新島から寄贈されたモヤイ像が仮設の塀に囲まれたような場所に残っています。



4つの鉄道会社がそれぞれの渋谷駅を紹介しています。


東急線渋谷駅構内フロアマップ
JR渋谷駅
東京メトロ渋谷駅
井の頭線渋谷駅


SHIBUYA FUTURE:渋谷駅周辺の毎月の工事内容が公開されています。
SHIBUYA+FUN PROJECT:渋谷駅周辺の最新ニュースを紹介しています。
SKY LIVE CAMERA:SHIBUYA SKYからの景色
Shibuya Sakura Stage:渋谷桜丘に複合施設 2023年11月竣工






渋谷駅道玄坂下センター街公園通り渋谷中央街円山町・百軒店裏渋谷・神泉駅周辺道玄坂上松涛旧山手通り・東大裏渋谷駅西側全般